日記

人類学、社会学、哲学、写真、カメラ、虫、魚、旅行など。ごちゃまぜです。

アメリカ旅行④デスバレー

→いちおう③の続き

 

グランドキャニオンからラスベガスに帰ってきた次の日に、レンタカーでデスバレーに行った。

 

ラスベガスからデスバレーまでは2時間くらいで着くことになっているのだが、距離は200キロ近くある。道は何もない道をほとんどずっとまっすぐなので、飛ばせば飛ばすだけ早く着くという感じだ。

 

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ラスベガスの中心地から30分くらい走っただけでこんな感じの景色に。どうなってるんだこの国は。

道中に小さな町があったのでそこにあるらしい韓国料理屋で昼ご飯を食べようとしていたのだが、間違えて近くの空軍基地に入ってしまった。同盟国()の善良な観光客だから別になにもやましいことはないのだが、病院より細かい問診票に身体検査、マグショット?等々を課せられ、出してもらうのに小一時間かかった。

 

気を取り直してデスバレーに向かう。

 

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エリア51が近いらしく、道中にこんなものもあった。エイリアンセンターとか書いてあるが中身は普通の道の駅みたいな感じだった。

 

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デスバレーのすぐ近くにあるRhyoliteとかいうゴーストタウン。

 

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デスバレーの入り口。殺風景としか言いようがない。

 

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公園内の道はほぼずっとこんな感じ。エンストしたら途方に暮れそうだ。

 

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幼少期にNHKの「ダーウィンが来た」か、前身の「地球ふしぎ大自然」かで見てから行きたいと思っていたソルトクリーク。デスバレーで数少ない水辺だが、流れているのは塩水で、しかも限られた時期以外は干上がってしまうらしい。

 

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写真はこれが限界。僕が行った時期はまだ小さかったが、繁殖期にはカラフルな婚姻色になる。

ソルトクリーク・パップフィッシュはこのソルトクリークの固有種として知られている。もともと普通の淡水湖だったソルトクリークが干上がって時期によっては塩水が流れてくるだけの川になってしまうというクソデカ淘汰圧に耐え、休眠状態の卵から孵ったのち半年で卵を産んで干からびて死ぬのを繰り返す、ホウネンエビみたいなサイクルを獲得したのだ。

 

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デジタルでも撮ってみた。二枚目の手前の方でパップフィッシュが群れている。

ベルクソン的なというか、ラマルキズムみたいな進化観に至らずにはいられない。

 

 

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Mesquite flat sand duneとかいう砂丘

 

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ゴールデンキャニオン。スターウォーズのどれかしらのエピソードのロケ地としてここと園内の他のいくつかの場所が使われたらしい。たしかに異星感は出る。

 

ダンテスビューやバッドウォーターにも行きたかったが、ラスベガスまで帰れなくなるといけないので諦めることにした。運転は二人で交互とはいえ帰りの道のりも200キロくらいあるし、デスバレー自体もなんと長野県と同じくらいの面積があるのだ。またいずれ行きたいと思う。

 

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