日記

人類学、社会学、哲学、写真、カメラ、虫、魚、旅行など。ごちゃまぜです。

新しいカメラ:ゾルキー4

f:id:E_javanica:20201014015611j:plain

ebayで一カ月前くらいに購入した荷物が届いた。

 

f:id:E_javanica:20201014015432j:plain

my new gear...

ソ連のライカコピーのゾルキー4(зоркий-4)、ユピテル8付き。

 

コンタックスコピーのキエフと並んで好きなロシアカメラなので前から欲しかったのだが、Lマウントには既にライカがあるし、何よりハズレを引かないか心配で買っていなかった。

 

この個体も開封して動作確認していた折、シャッタースピードを変えた際に巻き上げノブが空回りしてシャッター幕と連動しなくなったので早くも「終わったな」と思ったが、後でシャッタースピードダイヤルをいじっていたらごりっという異音がして元に戻った。多分ダイヤルをちゃんと回せていなかったんだろうが、なんというかライカオリジナルの安心感を改めて感じた。

 

ドイツの敗戦によってライカコンタックスソ連(に限らないが)で盛んにコピーされたわけだが、コンタックスがオリジナルからほぼ形を変えずに「キエフ」としてだらだらと1970年代まで作られたのに対して、ライカコピーの方はかなりバリエーションがあることで知られる。

 

f:id:E_javanica:20201014024806j:plain
ゾルキー4はその中でも特に売れた代表作なので、いくつかアニバーサリーモデルが作られたらしい。僕が買ったのも1967年のソビエト政権50周年記念の個体だ。1960年代といえば西側では、アサヒペンタックスSPをはじめ日本製の一眼レフが一世を風靡していた頃だと思うが、聖域である東側では露出計もついていない旧式のレンジファインダー機がじゃんじゃん作られていたのだ。もちろん一眼レフのゼニートシリーズ等も並行して作られていたとは思うけど。

 

返品する予定はなかったし、故障したと思ったのもあって興味本位で途中まで分解してみたところ、左回りのねじがやたら多いうえに右回りのものと混在していてかなりややこしい。また、キエフコンタックスと違ってシャッターユニットを修理するためにレンジファインダー含め、軍艦部内の機構を全部取り外さないといけないようで、分解がめんどうくさそうだ。シャッターユニット自体はコンタックスほど複雑ではないだろうが、壊れても自分では何もしないほうがよさそうだと感じた。

 

f:id:E_javanica:20201014020637j:plain

ターレットファインダーを付けてみた。体高があってバランスが良いので本家ライカに付けるより栄える。シャッター幕のピンホールがないか心配なので早いうちに試し撮りしてみたい。

 

f:id:E_javanica:20201014020443j:plain

本家ライカ(Leica IIIf)との比較。ライカ的には異形の弟みたいな感じだろうか。

 

f:id:E_javanica:20201014101940j:plain

関係ないが、だいぶ前にジャンクで買ったこのノーネームキエフをそろそろ直したい。なんとなく気が進まないが、同時期に製造された通常のキエフを買ってシャッターユニットごと臓器移植すれば治るはずだ。いつでも元に戻せるし。

 

f:id:E_javanica:20201014103645j:plain

キエフのシャッター幕()

 

f:id:E_javanica:20201014103943j:plain

うまく締まらないのでネコチャンの写真でお茶を濁す

 

試写篇

e-javanica.hatenablog.com